ゼミナール


ゼミの概要

木村ゼミでは,「管理会計の研究をしてもらいたいな」と思いつつも,MBAに設置されているゼミであるという特性上,さまざまな研究テーマを持った学生を受け入れています。幸い(?),過去のゼミ生の中には,管理会計に関連したテーマ(予算管理,業績評価,レベニュー・マネジメントなど)を選んでくれた人もいます(し,そうでないテーマを扱ったひともいます)。私の研究上の関心は管理会計のなかでも特に業績評価に関わる部分ですので,(会計情報を使わずとも)組織の経営管理に関するテーマに関心があるのであれば,木村ゼミも候補に入れてもらえればうれしいです。

ゼミの運営方針

1学期

1学期は,まず統計学や計量経済学に関連したテキストの輪読をおこないます。ゼミが2年間あればまずは管理会計のテキストを輪読したいところですが,1年間しかありませんので,「修士論文に必要な知識を手に入れる」ということを最優先にテキストの選定をおこないます。
また,同時に各ゼミ生の研究テーマをかためるために,各自で関心のある分野の書籍や論文を探してきてもらい,その内容を報告してもらいます。書籍や論文の探し方については,ゼミ内で適宜説明しています。だいたい5月か6月を目途に,研究テーマをかためてもらっています。

夏休み

夏休みは,ゼミ生の希望に応じて合宿形式でゼミをおこなう場合もあります。ゼミ合宿をおこなう場合は,研修旅行のような形態にするのではなく,会議室を借りて修士論文の進捗報告をしてもらうことになります。過去には日光や沖縄で合宿をおこないました。合宿をおこなわない場合も,夏休み中に進捗報告の機会を設けます。定量研究をおこなう場合には,夏休み中に仮説をかためるイメージです。

2学期

2学期は,毎週のゼミで修論の進捗を報告してもらいます。進捗がない場合にも,「こういうところで困っている」「ここをどう進めて良いかわからない」などの相談をしてもらっています。

3学期

修士論文発表会までは,会計のテキストを輪読する余裕がなかなかないので,発表会終了後に財務諸表分析などの会計関連のテキストを輪読することもあります。

過去に使用したテキスト

  • 山本勲(2015)『実証分析のための計量経済学:正しい手法と結果の読み方』中央経済社.
  • 星野匡郎・田中久稔(2016)『Rによる実証分析:回帰分析から因果分析へ』オーム社.
  • 浦上昌則・脇田貴文(2008)『心理学・社会科学研究のための調査系論文の読み方』東京図書.
  • 久米郁男(2013)『原因を推論する―政治分析方法論のすゝめ』有斐閣.
  • 永吉希久子(2016)『行動科学の統計学:社会調査のデータ分析』共立出版.
ゼミ生の研究テーマに応じて,心理統計寄りのテキストを採用する場合と,計量経済学寄りのテキストを採用する場合があります。ゼミ内定後,2〜3月頃に,一度ゼミのガイダンスとテキスト選定をおこなっています。